途上の瞬間/ひだかたけし
 

すべて現れ在る瞬間 、捉える意識の視界に
淡い光いよいよ強まり溢れ出しながら
揺れに揺れ内側から拡大されゆき
遂に耐え難い明度獲得する光輝
焔と化しタマシイをパックリ裂き開いた
あの瞬間へ還す暖色橙の明かりの灯す憧れ

薄雨の
降りし秋の
我が身を包む
ふわり吹く涼風に
次々と湧く
哀しさ透明に
悶える心を鎮め
かさこそかさこそ
明滅する想いの奥
新たな炎 魂に点火し
今日の命を生かします

 いのちの今を今へと?げ
 明日への夢を断ち切って

今日の生を照らし明かし
















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