こどもの世界/soft_machine
こどもの世界を、そんな綺麗なことばでもって
書いてくれるなと思ったのです
校門をくぐるとあるコンクリの池に
誰かがパンをどかどか投げて
何匹かの鯉のお腹が膨らんで
ぷうかぷうかと漂っている匂いを
いつまでも嗅いだ夏のおわり
校長先生が朝礼台に立って
泣きながら犯人さがしをしてみませんかと訴えた
次つぎ引ったてられる容疑者
怒り、失望、寛容
けれどそれが大人たちの好きな偽造品だと判っているから
しおらしいお辞儀ができるし
容疑された心たちはタイヤを積んだ山の支えである
太い裸木の投げおとす影を見つめていたことを
わたし達は解っているから
教室の塊に続く坂道で
骨
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