(513)野施行三十一(みそひと)文字/水恋鳥魚夫
(番外編22)世に爽やかなるもの
山独活(うど)は葉も全部食べられる
類を見ない新奇の山菜と言える、くせも好みも天然色浅田美代子さん似
それは茎と葉が濃い緑、根元からは見たことない真紅が忍び寄る、
特に苦みと香りは独特で大人が好む
(本編)
本当に良いことがある
アア良かった、五郎の墓標を作っておいて、アア良かった。
笹子の百頭の五郎よ、
鳥海の千頭の五郎よ、
由利の一万頭の五郎よ、
秋田の百万頭の五郎よ、
健やかに、いつまでも。
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