回転灯/はるな
 

生活がある
花を生ける
テレビを消す、そしてまた点ける
爪を塗り立てる
クリームを混ぜる
洗剤のボトルを乾かして、
充填する

本を開けない
身体は開くのに
心を開けない
系統立たない
羅列しかない
ここにいない
人を求めない

足踏みは回転灯を光らせる
けれども、前には進めない
わたしに句読点を打つ手が
勝手なことを言ってる、と思う
思う けれども、
前には進めない


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