異星人/ミナト 螢
 
誰かを好きになるなんて
思ってもいなかった

形の違うクッキーみたいな
心と心を抱きしめて

ボロボロ泣いたり
ぺろぺろ舐めたり

自分が生き物だって
初めて気が付いた

寂しくなったり
苦しくなったり

想像の中でしか
会えない日なのに
君を感じるような匂いや
雨の音が美しかった

君と手を繋ぐために
指の数は足りている
ただ自信がないだけだ

あぁ自信てヤツに
色を塗りたいな

それを君に見せたら
笑ってくれないかな
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