やさしさトス/由木名緒美
 
酒鬼薔薇の絶歌を読んだ
被害者遺族の方のお心を思うと
筆舌に尽くしがたい懺悔を思う
それでも、二度と子供が子供を殺すような
未来が明けることを信じて拝見した

彼の口から語る両親像は、かいがいしく世話を焼き、笑顔の耐えない、「家庭」らしかった。

彼の父と酒鬼薔薇がキャンプをした際の描写は美しく
そこに彼と彼の父との間の真実の絆を感じた

しかし彼は祖母が喪に服した際、絶望に打ちひしがれる
誰も僕を守ってくれない

彼は小学生低学年の頃、母親に体罰を受けて失神をしている。自家中毒で高熱を出すほどだったと何かの情報誌から見知った

彼は両親から何かの虐待を受けていたと
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