初秋/山人
ゆることに関しての才が無いことにあきれるのである。私が野生の生き物であったのなら生き残ることは出来ないだろうと思う。
この先、厳しい現実が待っていることだろう。決して楽になることはない。そして、消えることもあらゆる事柄を放棄することすらもできないまま、私は苦いコーヒーを胃に落とし込むように日々を一つづつ飲み込んでいくしかないのであろう。
雨へ上がるのであろうか、うるさいミンミンゼミが本能のまま鳴き始めた。今日私はこれから遅い洗顔と投薬をし、整体に行き、家業のための仕入れを少しする予定である。
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