「イットと呼ばれた子」/由木名緒美
 

精神病の症状が悪化していた時、少年や青年に助けられる機会や、話が合うと感じる時期があった。年齢退行状態だったと思われる。今も父親に頭を撫でられることで精神を安定させる状態なのだけど。しかし現実に少年に性愛を感じる訳もなく、小児性愛について考えるきっかけになった。幻聴の日々の中ではあるけれど。

小児性愛者が、小児が成人した際に関心を失うのなら、それは「性愛」ではなく「性欲」であり、継続した人間関係を継続不能な病的な倒錯状態と位置付るべきであり、当事者が正当化することは不可能な治療対象状態と見るべきである。

しかしながら小児性愛を先天的な脳疾患と断じてロボトミー手術のように薬漬けにして
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