わたしは鳥/あらい
翼も時代へ、揺れ、また踏み鳴らした
かみさまの悪路では、残響が生まれ
誰もが去っていった いつか手足となって
「破裂する。破裂する。」
背中に、つばさ
:はなれられる触媒がいった
黒ずんだ きつけ。
武器は もたずに。
時計塔の人生は ほとぼりが醒めるまで
のり過ごしたぶんの駅舎も、もう
ミニチュアみたいに、くたばる
眼前とは遠く華を添える
(テーブルは疫病の夜尿の泡の習作)
では今も焦点で横雲を二等分する原型も
ただ天地空想で風潮なのではないか
いま知覚されたものがパチパチと震え
点在するアーク灯がみちを横暴に照らし出し
濁った水の
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