/それがあるため
 

? 枕を涎で濡らしている、目を開けたまま横になっていると二人の顔は耳たぶが触れあわんばかりに寄り添っていた、押し黙っていたことを書き終えていた、ということなのかもしれない、指先を茶色にして、あの人たちはもう死んでいるのよ、心の中はかさかさでぞっとするほど冷たくて、ただ一服したいと思った、死にゆく様がおぼろげなのがまた、なんちゅーかほんちゅーか、謎、
ついにゴミ出しに行くと四つ辻で待ち伏せていたようにカラスが飛び立つ、から今日は土曜だね、こんなに短い文章なのに書きはじめの言葉を覚えていない、のはこどもたちが階段を下りるように姿をくらませた草むらを刈っているからかもしれない、日本語としてはおかしい、とはいえ気がつくと今朝ぼくは死んでいた、
ここで一句、ここでのここはどこですかあなたいったい誰ですかそうですわたしは*財布ないのに気づいてそのままドライブ、

*小沢健二さんのカローラ?に乗ってからの引用です。

戻る   Point(1)