父の日/森 真察人
 
足音が食事をひとつ運んでく
足音がカルテを二枚運んでく
足音が廊下を曲がり消えてゆく
足音が眠りを運んでくる

味。よく知っている。ああ。味。の罰。(アイスを渋々買ってくれたあなた)もう十分だ。(の横顔が好き)不十分か?(棒人間が好き)僕の霧。(あなたにしか描けないのだ)纏(まと)うべきでしょうか?(かがやき)もっともっと僕が霧(私が渡した)抑うつですね。(マグカップに輝く!)「表情が読めてないよ」。代わってくれ。私が眠るべき。(?)タクシー・ドライバーを観ていない。(「嵐はいつか止む」)まだ。半分も。うう。あなたと!(流暢(りゅうちょう)な発音)あなたの!(割れた前輪)音楽
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