メモ/はるな
 
ままかも。何を話したかも、あんまり覚えていないし、たぶん夢みたいだった。大切なことになる気がする、そういうふうに、何年も知らなかった、でも詩のことは知っていて、とても好きな詩を書くひとと、会ってみて、話して、そしてではまた、といって別れたこと。

縁日の宝石すくいの、あのきれいなちゃらちゃらたちにちょっと似てます。
おまつりのときしか見られなくて、(探せば手に入れられるんだろうけど)、あんなにたくさんあるのにちょっとしか掬えなくて、でもとれたぶんはちゃんときれいでうれしくて、朝になったらなんとなく忘れちゃって、部屋のすみっこに転がってたりする。転がってるのを拾って手のひらに握ってると、いい気持ちがする。そういうちょっとだけきれいで、やさしいものをみてて、わあわあ泣いてしまう。


戻る   Point(1)