自愛/あらい
手先の器用な人が作る
天の川銀河なんて
ちょうちょになったり
おふねになったりして
天を見上げるだけの僕とは
まるで不釣り合いな
今や昔も、単なる朝
荷馬車に揺れて、
祝日のようで。
――星になるには
看板に取り付け
ひろって
どこかへ連れて
イカれた場合
指でなぞると――
死んだものから生きたものまで
大層にぎわいを見せたという
(。片頭痛)
のおはなしが好きでした
もくもくとある いのちだよ
と かぜは 口に挟んだ
明るい未来と 書き込まれたあたりを
曇天の奥庭と指し そこに
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