人間開花/ミナト 螢
 
君に出会って
約束の意味が変わった

ひとりで絡まっていたリボンは
ふたりで結べば羽ばたけるって

僕に空をくれたから
雨でも降らなきゃ
燃え尽きそうだった

いつも僕の少し先を
見つめる君が好きで
その眼差しが
溶かしていくものを
隣で見ていたいから

同じように歩いて
同じように笑って

君の世界が溢れた時は
僕が飲み干して
休んだりする

こんな風に過ごしたい
寂しさも切なさも
手を繋いだまま

君と一緒がいいけど
違う時もあって
互いに歩み寄った声が
重なるように
幸せは出来ている
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