crackの踵、鎮座するうららかな痺れ/あらい
らぬ花が咲き実を結び、とおくながく眺めていた
水銀の陽炎が塗り替えた真空に、退けられた潮騒と
ほんのりとした墨絵の、苦々しい微熱の行方、融け合った結果論だよ
『自然とは やけに腥く美しく、落葉と 共に。
(著:この駄馬の黄ばんだ歯は)』
〜隅々まで汚染された殻を。
ランプの火を、花緑青にて締め付けられる〜
ドタバタとした調声輝音をいただく。口元のそこは人懐こく
くぐもった熱に浮かされるよう、愛想尽かした どぎつい花を。
時間停止の余波に繋いでみせる/朧な細月とばったり(一息、)
むきだしの鉛の氾濫で、あれは孤島へのトビラ(と馴染み。)
帯という琴の場だ。綺羅びやかなやまひだの甘い悔恨に乾いたほつれみを いっぱい 氾濫させた、あさかぜの 気晴らしの時代。ともふかく毒々しい万華鏡を覗く かのように。虚像の天変で、(ポケットから色褪せた写真が朽ちる。)あんたがたの後日なんぞ 知りゃしないがね/わたしたちはまだまだ まばらな剥製に蓋をするのさ
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