夜の街のどこかで/番田 
 
間を捉えるときだ。珍しい鳥が来たり、そこに波紋が、飛んだ魚によって生じた時。何かが生まれた時、そこから立ち去っていく時などだ。僕は、そして、帰り道を歩いていた。桜は花びらも残さずに、花が咲いていたはずの枝に葉をつけている。


駅前にはコンビニが二件並んでいるのだが、消費者にとっては意味がなかった。ガソリンスタンドが並んで建っているようなものだからだ。しかし、ファミリーマートとセブンでは、どちらが勝つかは勝敗がついているように思える。毎日そのような光景を駅前で見させられていると、何となく疲れてしまっているのだけれど。

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