近所の公園からのカムデンロック/番田 
 
のかと。自然の多い街で、バスも多くいて、県外から来る人間もいるほどだった。当時はブームだった。雑誌も売れ、ルアーもロッドも売れ、メッセではイベントも開かれた。僕も、その友人と二人でそこにいった記憶がある。こんなふうに当時のことを思い出す日が来るとは思わなかったが。


手元にあったコーラは飲み干してしまい、もう、思い出すこともないけれど、カムデンロックは、印象的だった。ロンドンの、水路を行くボートでついた場所がそこだった。決してきれいな水路というわけではないけれど静かな水路だった。だからなんだか、心地は、良かった。晴れた日で、日差しがボートの中に差していて、誰も何も大声では喋っていなかった。船の入口にはちょっとした菓子が売られていた。カムデンでは、水路のところに水門のようなものがついていてダイナミックな水しぶきが上がっていた。それを僕は見たのだけれど。

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