北へ・・・/
soft_machine
陶器片を拾おう
歩いて
裸足で
歩いて
足の裏で転がってる玉に
銀河の腕がぐっすり絡まって
搾り濾される 高熱色の真空
知らないものだけが通り過ぎ 赤くなってしずむ
しずむ・・・
しずむ・・・
しずむ・・・
やがて静かにふりつむ
打ちあげられた夜々に探す 耳殻の骨は
絶海で保育された神話 流氷と星座の下で
さらさら揺れる 白亞の夢たどる
歩いて、北へ
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