星廻り沈没船/あらい
名前を殺した銀の縫い針で純粋で平和な星の生き物の残響などを弾く、その余光。しめやかな案内を聞いて、近くに住んでいて紙ナプキンに重力の連絡先をスケッチしました。ただ、いまにあるのだろうかとふと、異質な梢が熱を吸収できず吹き溜まる場所。すでに波赤く染まったシジマでした。ああ、かき分けて運行する魂の増減が、縫い合わせた落石により捨てられた冷たく長く浅い朝。では私の心はどこからきて、どこへ迎えられるのでしょう。この墨に軋む手のひらに夏の創造を置いた。いつかの苹果の木の感嘆を隠している、おぼつかない裳裾であったはずのふかぶかのみずは腐り。思うようにゆかず汚い顔でかたまってしまった。ほらテクスチャの剥がれ
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