恋の始まり/atsuchan69
 
キライな歌と顔触れで始まった
とはいえ、パーティーは壊したくない
素顔を知らない女たちが夜を飾る
紫煙に包まれた部屋が踊り、
沢山のシャンパングラスを揺らした

大理石の床に、笑い声が零れる

たぶん、その日が恋の始まりだった
目の前で辛口のセリフを吐いて
紅い跡のある彼女のグラスを横取りした
どうせ、化粧をした野良猫だと思っていたが
素顔はとても純真な、文学少女だった








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