paper tunes/あらい
とか そんな軽薄な澪にあるったけの疚しさでしょうに
夜の闇を薄めるなか 回転扉をくぐりぬけると 数え切れないうわ言に、不確かな名月が進み出る。エレベーターは泡沫を運び 炭酸水とシロップで 滑り落ちる銀のひかりの、弾む吐息にとおく背後に、まだ続いていて。何もかもが色を失い。いつかまっさらな幸せになることを。迷子のようにやさしく手に繋いで、振り返ったときの砂時計がフロアに棘を付け、透かした隨に割れる、ただハミングになる
みずくさいのは気の所為でも ハチミツでもありませんでした。灰皿は満杯で魔法使いが作ったものです。つやつやと腐食した シケモクひとつを摘んで。
あなたは絡みついた街路樹に溢れていく。懺悔のひかり。やり過ごすにも難しくくぐり抜けるにもやるせない。立ち尽くして浴びているばかりで、なんとも心地よいから穏やかでない
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