けせらせらせら/秋葉竹
 



(短歌七首)

砂浜で
初めて会った黒髪の
春の香りのする空の下


街が朱に
染まる時間になるとほら
ほらあの鳥が地面に降り立つ


ひとり住む
部屋がなにかを蝕んで
どうでもよくなる、なんてダメダメ


大橋で
はるか遠くにある海を
みている気になる、けせらせらせら



いつだって
ドッキリさせてくれる君
ホントの夢を一度聴かせて?


鳴く鳥の
名前も知らず春の陽を
全身に浴び、うららうららか


そんなとき
だからか地球が止まるほど
綺麗な君の笑顔に出会えた









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