自在なる時間/積 緋露雪00
、
思索を深める外ない。
また、無限大は保留しておくとして
あらゆる数字は0乗すれば1に帰する。
私はこれを私だけの論理で回転と結び付け、
0乗は1回転すれば、元のところに帰り行く。
何故こんなことをいふかといへば、
Analogueの時計は文字盤の上を短針長針がぐるぐる回転して
時間といふものを表象してゐる。
これがどうも私には0乗と深く関係してゐると思ひ込ませ、
さうなると最早頭から離れないのだ。
時間は吾吾に与へられた自由の一つで
過去と未来を精精往還して愉しめばよい。
Time Machineは既に吾吾に備はったものである。
しかし、大河のやうな現実には押し潰されさうになるが、
固有時に生きる私は、
そんな現実と悪戦苦闘してゐるのもまた、事実であり、乙なものである。
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