Alone Again Or/
中田満帆
が動いた
運命でもないひとのためにおれは多くを喋り過ぎた
それがまちがいだと気づくのが遅れて
この地平、その起源すらわからず、
死んでしまうのか
折れた、
茎の
尖端から
滴る汁、
静かになった水場よ
産まれた場所には2度と帰らない
舞踏病に罹ったハイカーたち
バスのアナウンス、
警笛の回数、
永遠、
そんなものを抱えて、
去ってしまってしまうんだ、
またひとりで。
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