とける/
soft_machine
ことば は 溶けている
いちどは 溶けて ただよう
ふわり と どろりと
ことば は 約束したり
裏切り続け
そうして 何度も溶けた ある日
うまれたばかりの 私は
つつまれただろう
光 と 闇が
わたしを 歩かせ
ことば を 育む
母の胸を吸い 父の腕に抱かれ
それから また溶けて
いのちは ことばのそれと
ふせぎようもなく 溶けあう
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