尼僧の恋/
レタス
暗い朝に
経を読み
香を焚き
粥を啜り
写経する
日々の修行を守り
仏に祈る姿が美しい
自ら幽閉した世界が心地よかった
ある日の雑踏に赴き
托鉢に出かけた昼下がり
涼しく凛とした男の姿に
胸は高鳴り
頬は紅く染まり
子宮が疼いた
禁忌の戒律は破られ
そっとうつむく修羅の顔
尼僧は花を散らした
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