ヴォカリーズ/
レタス
冴えわたる月の光をうけて
抱かれた夜の夢をさぐる
朝日に照らされたベッドに
あなたの影はすでになく
夢はいにしえの物語となってしまった
あなたはまた何時か来ると信じても
私の胸は不安定に高鳴る
許されざる秘密はさざ波のように
私の足元を洗うだけ
憎しみに似た愛は何時まで続くのか
あなたの名を呼びつつ
アリアを歌う
初出 日本ＷＥＢ詩人会 2024/03/23
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