Until next time/鳥星
 
雪の結晶が開いたり閉じたりする夜に
瞼の中のもう一つの瞼を眠らせるように
内側から鍵のかかった黒猫の中で
一体どのような犯罪が行われていたのか
雪の結晶が開いたり閉じたりする夜に
鳥籠の中には鳥の言葉を話す人間が居て
もう愛していない月の表情の上に横たわり
真っ青な嘘の花束の匂いを嗅いでいる
力をもたない岩が眠っている
麻酔をかけられてぐったりとうなだれる
夜を明かしながら
全ての陽射しが太陽へと宙返りするとき
蛙の伸びた舌によって緩やかに巻き取られて行く
太陽よ
何と可愛らしく小さな存在か
それもすぐに溶ける
ためらいながら零した涙の痕跡のように
また会おうねと光っていた
雪の結晶が開いたり閉じたりする夜に
心が開いたり閉じたりする夜に
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