命の行方/
レタス
ました
なんとな…
賢人は手を止めて少年を見た
東の賢人はこの世の全ては常住ではないと聞き
その先は貴方に聞けと仰いました
そうか…
すべては生々流転を繰り返し
光りと闇は溶けあい薄暮に溶けてゆく
それは何だかとても寂しいですね
いや、存在とは個を成すが故に孤独なものだ
独り生まれて 独り滅んでゆく
本当の寂しさは慈愛に満ちて他を見つめる存在になるのだ
賢人は砂粒を数え始めた
少年は納得した
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