歓びと諦念と、意識の光景ー五行歌借り/ひだかたけし
 
ガーベラの花咲き誇る
沈黙の内に真紅の歓び

  夜 明ける瞬間の如く、

  澄み渡り漲る
チカラ 湧く沸くと






なんにも考えず
ただ噛み砕き呑み込む
意識の光景を
魂の実感を
太陽遥か高みから光り輝き







裸木の群れに取り囲まれ
痩身の人ひょろひょろ踊って

  保つ自己諦念に絶望もなく希望もなく

痩身の人ひょろひょろひたすら踊って躍って
絡み合う裸木たちの枝々 その無言のざわめきの許

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