成れの果てのその続きを/あらい
いのは時計〈動き・反応あり〉弦音と輝温の記憶
明日は原因と結果、キャンバスだけが正しい取扱いに
視覚不良などの瘡蓋は完結済の夜のトバリをも垂らす
街灯代わりは錆色の痙攣、去年の神様を揺すっている
やわらかな狼の 腹のソコともいわれる
打擲(ちょうちゃく)された世界で生きる水疱の
細かな海月より蹴り飛ばされた溶血作用は
色彩の密度と距離は与えられた中で、愛シテル自分や
隆起したこの幸せとは空中に寝ている、ものだろうか
〈変化・現象〉その、のどかな差異に
知らない人がたくさんいる場所で挟まっている動作には
『悲しみと』書かれた紙幣がこうして吐き気をもよおすだけ
未だ身もだえる仕草に 桜色の由来と切り口をあてがいながら
オノマトペのクセに宿る軽はずみに炙ると あまりにも赤い
戻る 編 削 Point(1)