いんとろだくしょん&アレグロ?/朧月夜
 
しか見ていない彼女のことを、しっかり覚えていたことになります。
 わたしはクロック・マダムとカフェオレを注文しました。
「そんなのは体に良くないよ」と、彼女がつぶやきました。
 ボーイが白い小さな紙に書きつけて去っていきました。
 わたしは、
「お邪魔して悪かったわ。でも、これが朝食なの」
「午後4時に?」
「仕事柄で。朝から食べる暇がなくて」
「今日はじめての食事? これじゃあ体に悪いわよ」
 わたしは軽蔑的に笑ってしまったと思います。ちょっと彼女に悲しい思いをさせたかもしれません。
「だって、間食かと思ったんだから……」彼女は恥ずかしそうに言い訳しました。
 わたしはフォ
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