歌いたい/秋葉竹
 


  

(短歌七首)

ミスすると
百億円の損をする 
契約みたいに守る約束


ただ前を
みるだけみたいなメガネの子
レモンの恋をしたげな制服


あなたには
わかってるはず
信頼に
背伸びをしても手が届かない


手をつなぎ
足湯だけでも手をつなぎ
入りたいから温泉へゆく


なにが良く
なにを描いてはいけないの?
ひとふでラクガキ星空キャンパス


雨の土手
サッカーボールを蹴りながら
吐く息白く駆け抜ける子ら


風に舞う
小雪のように流されて
日常を生き

でも歌いたい







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