日記、メモ/由比良 倖
いな不快感が完全には消えてくれない。もう少しで至福の海にダイブできそうなのに、海面ぎりぎりのところでぶら下げられているみたいな。
キーを打つ感触はまあまあ気持ちいい。
夜遅く、詩を書く(『その位置: ゼロ』)。椎名林檎の歌を聴いていたら、妙に感動的になってしまった。音楽を聴かずに書いていたことなんてあっただろうか?
2月15日(木)、
人は、依存しなきゃ生きていけない生物だ。感情や身体に。敵意や不安に。狭苦しい解放感。灰色、藍色。何処まで出かけても室内みたいな、表面が腐ったみたいに新鮮な、強いられた感動と自由。
お酒を飲んで眠りたい。永遠に。警察に捕まらなけれ
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