スニーカー/46U
 
お気に入りのコンバース
とうとう底が抜けちゃったな
くるぶしがぬるりとつめたくて
出来たての靴擦れを二月の風が撫でて過ぎる
お気に入りのスニーカー
ぼろぼろになっても一緒に歩いて行きたかった
血の染みがついた君を朝の陽の光にあてて
一匙の塩とともに紙袋に封じてバイバイ
なんでこんなに好きだったんだろう
思い出せないくらい 一緒に歩きたかったんだ
戻る   Point(10)