最近の日記/由比良 倖
 
たと思う。まだ健康な僕の心身を、もう絶望や自堕落や自殺未遂なんかに使いたくはない。もっと大切なことが他にあるだろう、と思う。

 入院中は、医者や看護師の人たちが、本当に心配してくれて、僕の回復を喜んでくれたのが、とても有り難かった、……いや、正確に言えば、今になって身に染みて有り難くなってきて、僕はやっぱり随分と意固地に過ごしてきたと思う。僕にしてからが、周りの人たちを悲しませたくないな、と本気で思い始めている。これはもしかしたら、僕が自分を好きになり始めている、ということのサインなのかもしれない。命のありがたさ、なんてものはずっと考えていなくて、命は重荷でしかなかったのに、今はじわじわと見
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