入退院後の日記/由比良 倖
思うことは、多分堕落か、老化なのだと思う)、全てをみんな愛すること、それが僕の望むこと。
僕はきっと、人に会わなければならない、もっと。だってそうしなければ、人が好き、な感覚を忘れてしまうから。薄れてしまうから。
僕は精神の病気だ。とても心の異常な部分に苛まれている。何もかもが怖い日々が続いて、人と交わることも、外に一歩出ることも、ほとんど出来なくなっていた。幻覚や躁状態や、それよりもずっと長い鬱状態の中で、自分なりの隔絶されたシェルターを作ろうと、叶わない努力(みたいなもの)を続けていた。まず自分が楽にならなければ。楽、を探していた。
けれど僕は今、楽なんて無くても、それか楽なんてず
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