さいはて に至るまで02/ゆるこ
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切り取られた野菜の端ばかり集め
冷蔵庫中腹で開かれる品評会で
腐りかけの指先で絶命した人参を転がす
朝は降ってこない
あるのは催促の声と模範囚ゴーレムの動かす
さえ箸の音である
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どこかで聞いたさえずりを思い出す前に
私を引くこの小さな手にすべての意識を奪われる
波が引くように、
思考する前に本能が上書きしていく
ずっと探している
それはもう見えない場所まで流されている
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そして夜
まず一度目の自殺
後の失神 からの朝 再生
また羨望郷への切符をちぎり捨てられてしまった
私はまだ 死んでいたかった
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