いくはて 雨露の飾り/あらい
真空管ラジオからAnotherが閲すること
ちょっとだけ鏡面を撫で、茶化しただけ
濁しただけのCeremonyを厳として崩していく
はて、シコリの時差はソトズラの淡青に陽気
戸惑いの笑みよあるかないかと、存分に
隣席に重ね合わせる、明かりである
あるが、にわかに痛むのだ。
指先や足元が透け、未開いた頁がおぼろげに
揺れてしまい、怒号がする、窮屈だと感じられ
呼吸が通らず、だみ声も届かないありさまだ
重々しいばかりのここは聖域
未成熟の展示場に
数しれず 手をかざす
窓辺の と おく
入道雲の 蝋燭よ
立て、仄か明かりは
月光だけ溢れれば、馴染んで云
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