青空とレモネード?/朧月夜
。君の個展は3日後に迫っていた。つまり、それは5月中旬の土曜日のことだった。
「なぜ、あなたが知っているんです? そういう連絡って、普通家族に行くものでしょう? 彼女からあなたに直接連絡が来たんですか?」
「違うの。あの子の携帯電話の連絡帳にあったのが、わたしとあなたの番号だけだったらしいの」
「それで、今彼女は外科に?」
「入院しているのはたしかだけれど、精神病院になの……」
君が載っていた冊子の写真。それを見た時にも、僕はどこかがおかしいと気付くべきだった。事故は大したことはなかったらしい。それは分かっていた。しかし、なぜ外科病棟ではなく精神科病棟に入っているの
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