青空とレモネード?/朧月夜
うに」とは何だろう。それに、この手記を書いても読むのはきっと君だけだろう。君は僕の言葉をどう受け止めるだろうか。
僕たちの過ごした時間を、「どんなふうに」と言うことは出来ない。僕は比喩が苦手だからだ。ただ、あったことをそうだったと書くことしか出来ない。文章を書く才能は、僕にはないだろう。これは不幸なこともでもあり、幸福なことでもあるだろうと思っている。
僕が初めて君に会ったのは、平瀬川の河原でのことだった。君は土手に座って絵を描いていた。そのかたわらには、画材やらイーゼルやらが転がっていた。君はキャンバスを直接スカートの上に乗せて、その上に青や白の絵の具を乗せていった。
僕
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