青空とレモネード?/朧月夜
られたようだった。もちろん、それはそうだ。空を描いているのに、空が青くて具合が悪いはずがない。君が言ったのは、そういう意味ではなかったはずだ。いや、そういう心理からではなかったはずだ。君は何かの言い訳を求めたかったのだ。
僕は君に近づいていって、その隣に座った。もちろん、普段はそんなことはしない。徹夜明けの大胆さが、僕にそうさせたことだ。それでも、君は僕を不快に思うような素振りは見せなかった。それだけ絵に集中していたのだろう。
*青空2
もちろん、戸外で絵を描いている画家なら、その絵を間近で見られることはよくあることなのかもしれない。それは同年代の人物のこ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)