あんた、だらしない口 してる/あらい
いつか小指ほどの白蛇を飼っていた、カゲロウが
とぐろを巻いたもの 口吻を繰り返し、もうずいぶん
月燈の楽団から暈(カサ)なり、さぞや張り詰める
うつくしいよにあれば、これはぬくもりと崩れてく
とおく まで つき つらぬく
このところ「風、無く。」
死臭を生んで、彩られた、永遠を願うから
畜生は己からふきだまる事もなく
緑は波は土は川は、虚
音色すらあげやしないこと
透明な焔の穂がシブキ、体温が鬱陶しい
あしもとを覆っていく眼球。空虚な死櫂を叩き
流れる砂の 膿と疵痕は飛び散る。踏み躙った廃
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