みでぃあむ・ぶるぅ/あらい
 
だれもが見ている死 
テラリウムに溺れてしまった花
金色の蝶蝶と迷露
虹色の貝殻は空間の郷愁(いえ)

てのひらは きらきら、立ち止まり
素朴ひとみも うだがれる
そぉとした おぉ だりあ。

雰囲気ばかりが貫く薄明の眩暈が
無害の前足だけをバタつかせる、
浅瀬の青年と窓枠の大地が、まぐわい
まったく だらしない生贄だから
手を繋いだつもりもないけれど


象徴はその場
眠兎色の少女の口笛

そーと のうのうと おと
ろーと どぉと、とおと、
ととおと、とうとう

哭かすから
片時も離れないで
閑香(シヅカ)なもので
脆け看る夜に
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