うすっぺらい/武下愛
 
て。評価される度に。自分の存在を見ている。正しさは誰かの手にゆだねられている。何故なら優れているという点は。自己評価の底から生まれる。それは誰よりも、それは何よりも。うすっぺらい。

根底にあるその眼だけでいい。根底にあるその答えにたどり着いて。初めて。限界についてふれていく。誰よりも目線を低くしてるのは。誰よりも目線が高いことにつながって。いるのかもしれないよ?うすっぺらい自分から。守ろうとする者へ。の言葉を。自分に課せられている言葉は傲慢であってはならない。何故ならば、傲慢さは誰よりもうすっぺらいのだと。教えてくれる。

作品一つで語るのが。与えられた資格であり。語る全てを明かしてくれる指標である。決して甘えるな。言葉一つ。守れないものに。誰かを守れるとは思うな。わたしからわたしへ。
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