自由律2023.11.12.No.2/田中教平
 
まひる日にやすらに睡る長ゐ髪

ひとり起きてやすらに睡るきみの髪なで

口無しぞ海を眺めて海にとられむ

磯に火を焚け濡れしきるわれときみのため

天にも陸(くが)にも来ずふるへる海明かり

わが恋は空にまよへり春の光り

春のそら海あを混じり日のかほる




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