love sick 4/ルルカ new
ら聞いていませんか?」
「聞いていますよ。」
ドクターは、微笑んだ。
「じゃあ・・・。」
「なぜ確認したのかですか?」
「・・・はい。」
「それは、現在のあなたの状態を知りたかったからです。」
「現在の・・・。」
愛美の表情が少しやわらいだ。
「そうです。紹介された時ではなくて、現時点でのね。」
ドクターは、そう言って軽く目を閉じた。
「あの・・・私、治るんでしょうか?前の病院も、その前の病院もだめで・・・。」
愛美は、今にも泣きだしそうな声で言った。
ドクターは、目を開き、質問には答えずに
「名刺・・・」
そう言った。
「あ。はい。名刺、持ってきてます。」
ドク
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