love sick 3/ルルカ new
「・・・が、その前に確認したい事が。」
ドクターは目を細める。
「あなたはお役所勤めでいらっしゃいますよね?」
「はい。」
「はたして、そのあなたが男を捨て、女として生きられるか?・・・どうですか?」
雄人は、キョロキョロと目を動かした。
「それは・・・そうなんです。私は、性転換をしたいとは思いません。実を言うと、結婚するような時期には、男性として、女性を愛したいと思っています。女性として男性に愛されたい・・・その気持ちは、とても強く出来れば一生とも思いました。
しかし、普通の人として生きたい。やはり私は常識人なのでしょうね。」
「あなたは、今、ご自分で答えを出されましたね。」
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