真夜中、路地の終わりで/ホロウ・シカエルボク
 

歯痒い思いをしたのか、それとも、迫り来る死に抗おうとしているのか、群青色の蛇がバ・ダ・ダン、バ・ダ・ダン、と、鞭のようにしなりながらのたうち回っている、俺は、リズムとしては一貫性の無いそれを、パンク・ロックのドラムのように感じた、でも当然のことながらここにはロットンもジョーも居なかった、イギーだってね…ただぼんやりとした、色褪せて所々擦れたスローガンに、傀儡のように踊らされる連中が徘徊しているだけさ、バ・ダ・ダン、バ・ダ・ダン、お前、いつまでそれを続けるつもりなんだ、まるで歩合制のストリップの踊り子みたいだ―まあ、ストリップのシステムなんて知らないけどさ、本当さ、ストリップなんて俺が生まれたこ
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