左目だけが痛い/モリマサ公
 
を買い
セカンドストリートでガラスでできたボウルを買って
ココスでピザと鉄板にのったカルビなんとかを食べ
どの入り口でもアルコール消毒をして
なかなかこれという始まりをみせない

疾走感と共に始まる今
また電気と換気扇を消し忘れた何回目かのあたしがいた
またチャリの見ている夢の中で
生きていることを忘れたあたしが
それを見ている
そのままエレベーターで一階に行き
40分かけて夢の中を漕ぐ
そうしてチャリの記憶にすぎないあたしは
記憶だったことを忘れて漕いで
記憶の中の雨を
繰り返して
汗ばんでいる




 

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